Claude Codeが見られるのは開いているフォルダの中だけで、扱いたいデータが外部サービスにあると手が届かない。この章を読むと、外部サービスへ接続してデータを直接読み書きする方法が分かる。何に繋げるのかを知り、実際に接続するところまで進められるようになる。
目次
| 章 | タイトル |
|---|---|
| 1 | MCPとは |
| 2 | MCPを使うメリット |
| 3 | 代表的なものと探し方 |
| 4 | 接続する |
1. MCPとは
MCPは Model Context Protocol(モデル・コンテキスト・プロトコル) の略になる。
名前は難しいが、「AIと外部サービスを繋ぐための共通規格」という理解でよい。
手が届かないデータがある
「基本操作 — 指示を出し、変更を確認して承認する」の「準備:フォルダを開く」で、Claude Codeが見られるのは開いているフォルダの中だけだと書いた。これは安全のための仕組みである。
しかし、この制約が不便になる場面がある。扱いたいデータが外にあるときである。
Google Driveに置いた資料
Slackでのやり取り
Notionにまとめたメモ
GitHubの課題一覧
これらを使いたい場合、今のままではコピーして貼り付けるしかない。
外にあるデータにも直接触れるようにする。 それがMCPになる。
2. MCPを使うメリット
使うと何が変わるのかを、2つに分けて示す。
| 何が変わるか | |
|---|---|
| 1 | コピーして貼り付ける手間が無くなる |
| 2 | 外部サービスのデータを、頼むだけで扱える |
以降で1つずつ扱う。
メリット1:コピーと貼り付けが要らなくなる
【繋いでいない場合】
自分:Google Driveから資料をダウンロード
↓
Claude Codeのフォルダにコピー
↓
「この資料を読んで」と頼む
【繋いでいる場合】
自分:「Google Driveの企画資料を読んで要約して」
↓
Claude Codeが直接読みに行く
こちらの手間が消える。
Claude Codeを使うと、手元のファイルについてはコピーと貼り付けが要らなくなる。ところが外部データについては、その手間が残ったままだった。 繋ぐと、その利点が外部データにも広がる形になる。
メリット2:頼むだけで扱える
接続できた後は、普通に日本語で頼むだけになる。
Google Driveの「9月企画書」を読んで、要点を3つにまとめて
「基本操作 — 指示を出し、変更を確認して承認する」の「ステップ2:AIへ指示を出す」で扱った指示の出し方と何も変わらない。新しく覚える書き方は無い。
AIは、頼まれた内容に応じて「これはGoogle Driveに繋げば取れる」と判断し、自分で取りに行く。
3. 代表的なものと探し方
代表的なものを挙げる。
| サービス | できることの例 |
|---|---|
| Google Drive | 資料を読む・作る |
| Slack | やり取りを読む・投稿する |
| Notion | ページを読む・書く |
| GitHub | 課題やコードを扱う |
| カレンダー | 予定を読む・登録する |
ほかにも多数ある。何ができるかはサービス側が決めているため、繋げば何でもできるわけではない。読むことはできても書き込みはできない、といった制限があることも多い。
探し方
公式の一覧が claude.ai/directory に用意されている。ここに載っているものは、内容が確認されたうえで掲載されている。
まずはここから探すのが安全になる。どこの誰が作ったか分からないものを繋ぐのは避けたい。
4. 接続する
接続の作業は、他の章より少し手順が多い。
ターミナルから追加する
VSCode拡張版の場合、サーバーの追加はVSCode内のターミナルから行う。
1. VSCodeで `Ctrl + @`(Macは `Cmd + @`)を押してターミナルを開く
2. 追加のコマンドを打つ
コマンドの形は決まっている。
claude mcp add --transport http 名前 接続先のURL
名前とURLは、繋ぎたいサービスの案内ページに書かれている。それを写して打つ形になる。
なお、このコマンドを使うにはClaude Code本体を別途インストールしておく必要がある。「環境構築 — 自分のパソコンで動かせる状態にする」で入れた拡張機能とは別のものになる。手順は公式の案内に従う。
ログインが必要な場合
多くのサービスは、自分のアカウントでログインする必要がある。
追加した後、Claude Codeのパネルで /mcp と打つと管理画面が開く。そこからログインを進めると、ブラウザが開いて認証が行われる。「環境構築 — 自分のパソコンで動かせる状態にする」の「ステップ3:サインインする」と同じ流れになる。
設定はどこに保存されるか
接続情報は、「設定ファイル — settings.json でツールの動作を決める」で扱った設定ファイルの仲間として保存される。手で書く必要はない。コマンドが書き込んでくれる。
繋がったか確かめる
Claude Codeのパネルで打つ。
/mcp
管理画面が開き、接続したサービスの状態が並ぶ。
| 表示 | 意味 | 対処 |
|---|---|---|
| connected | 繋がっている | そのまま使える |
| needs authentication | ログインが済んでいない | 画面からログインする |
| failed | 繋がらない | URLや認証情報を確認する |
この画面では、一時的に無効にする・繋ぎ直すといった操作もできる。使わなくなったサービスは無効にしておくとよい。
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これで発展編の機能はひと通り出揃った。設定で任せる範囲を決め、手順を登録し、作業を分担させ、自動処理を仕込み、外部とも繋げるようになった。
次の「全17章を終えて — 次に向かう先」では、ここまでで何ができるようになったのかを確認し、この先どこへ進めばよいかを示す。シリーズの最終章になる。