この章では .claude フォルダーを扱う。発展編で作るものは、すべてこの1つのフォルダーに入る。
発展編を読むための土台になるので、先に押さえておいてほしい。.claude が何のためのフォルダーで、どこを探せば中身が見えるのかが分かる。置き場所が2箇所あり、どちらに置くかで効く範囲が変わることまで決められるようになる。
目次
| 章 | タイトル |
|---|---|
| 1 | Claude Code専用のフォルダー |
| 2 | なぜ知っておく必要があるか |
| 3 | .claude の作成場所 |
| 4 | .claude フォルダーの中身 |
| 5 | 注意点 |
1. Claude Code専用のフォルダー
.claude は、Claude Codeが自分の持ち物を入れるために使うフォルダーである。設定ファイル・登録した手順・作った役割などが、ここにまとまる。
自分の資料と混ざらないよう、専用の場所が用意されていると考えればよい。
資料/ ← 自分が作業しているフォルダー
├── 企画.md 自分の資料
├── 名簿.csv 自分の資料
└── .claude/ ← Claude Codeの持ち物はここ
└── settings.local.json
自分が作った 企画.md や 名簿.csv と、Claude Codeが使う .claude/ が、同じ階層に並ぶ形になる。
2. なぜ知っておく必要があるか
発展編で作るものが、すべてこの中に入るためである。
| 作るもの | 入る場所 |
|---|---|
| 設定 | .claude/settings.json |
| 登録した手順 | .claude/skills/ |
| 作った役割 | .claude/agents/ |
以降の章では、これらを作る手順が出てくる。そのたびに .claude という表記が出てくるが、何のフォルダーかを先に押さえておけば、置き場所の話で迷わなくなる。
3. .claude の作成場所
.claude は2箇所に置ける。どちらに置くかで、効く範囲が変わる。
【自分専用】パソコンの中の、自分のユーザーフォルダー
~/.claude/ ← どのフォルダーで作業しても効く
【プロジェクト専用】
資料/
└── .claude/ ← 資料フォルダーで作業するときだけ効く
先頭の ~ は、自分のユーザーフォルダーを表す記号になる。Windowsなら C:\Users\自分の名前、Macなら /Users/自分の名前 にあたる。~/.claude/ と書いてあれば、そのユーザーフォルダーの中の .claude を指している。
使い分けの考え方は次の通りになる。
- どの作業でもそうしたいこと → ユーザーフォルダー側(
~/.claude/) - このプロジェクトだけのこと → プロジェクト側(
.claude/)
たとえば「文章はです・ます調で書く」が自分の一貫した好みなら、ユーザーフォルダー側に置く。「この資料は初心者向け」は特定の仕事の話なので、プロジェクト側に置く。
両方にあってもよい。 どちらかが無視されることはない。
4. .claude フォルダーの中身
発展編で作るものと、その置き場所の対応になる。
| 中身 | 何のためのものか | 扱う章 |
|---|---|---|
settings.json | ツールの動作を決める設定 | 「設定ファイル — settings.json でツールの動作を決める」 |
settings.local.json | 自分だけに効く設定 | 同上 |
skills/ | 登録した作業手順 | 「Skills — 決まった作業手順を登録して使い回す」 |
agents/ | 作った役割 | 「Sub Agents — 別のAIに調べ物を任せ、会話を汚さない」 |
それぞれの中身は各章が扱う。 ここでは「置き場所は全部 .claude の中」と分かれば足りる。
なお、CLAUDE.mdだけは .claude の中ではなく、プロジェクトの直下に置く。「CLAUDE.md — 会話をまたいで前提を引き継がせる」で扱う。
5. 注意点
名前がドット(.)で始まるフォルダーは、パソコンの標準設定では画面に出てこない。
そのため、エクスプローラー(Macならファインダー)でプロジェクトを開いても、.claude は見当たらないことが多い。無いのではなく、見えていないだけになる。
ただし、VSCodeの左側のファイル一覧には普通に表示される。本シリーズはVSCode拡張版を使うため(②開発環境で決めた通り)、実際に困る場面は少ない。設定ファイルを探すときは、VSCodeの画面で探せばよい。
「作ったはずのファイルが見当たらない」と感じたら、まずこの性質を思い出す。
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次の「CLAUDE.md — 会話をまたいで前提を引き継がせる」では、AIに毎回読ませる前提を書くファイルを扱う。
会話をリセットするとAIは前提を忘れるため、毎回同じ説明を繰り返すことになる。それを解消する仕組みになる。置き場所として ~/.claude/CLAUDE.md が出てくるが、この章を読んだ後なら、それがどこを指すかはもう分かる。